帰宅を待つ唐揚げ丼

そだてる

珍しく、頭が痛かった。

午後から長男のスポ少がある。

いつもなら体育館までついていくけれど、
今日はちょっと無理そうだ。

休ませたくはない。
「継続は力なりだなあ」
と監督に褒められたばかりだ。

送迎だけして、
ひとりで練習に行かせてみることにした。

「大丈夫?」

「大丈夫。」

体育館の前で長男を降ろす。

私はそのまま薬局へ行った。

頭痛薬を買って、家に帰って飲む。
静かな家でしばらく過ごしていると、
だんだん薬が効いてきた。

次男は体調不良の母につけ込んで
ここぞとばかりに動画を見ている。

夕飯を作っておこう。

豚肉に衣をつけて、油で揚げる。
じゃがいもとにんじんも添える。

炊きたてのご飯に、
豚の唐揚げを甘辛ダレと和えてどさっとのせる。

練習を終えた長男は、
何事もなかったように帰ってきた。

「ちゃんとできたよ」

私は見ていないので、
本当のところはわからない。

タオルに巻いて持たせたはずの保冷剤は、ビニール袋に入っていた。

きっと、誰かに助けてもらったんだろう。

何があったのか、私は知らない。

帰ってきた長男は、
お腹がぺこぺこだった。

豚の唐揚げ丼を、もりもり食べる。

この記事を書いた人
なすちゃん

はたらき、そだてて、ときどきあそぶ。

仕事にはわりと全力。
休日はマイクラで理想の暮らしをコツコツ設計中。
現実では、冷蔵庫の中身と相談しながら、その日の最適解を探しています。

仕事のこと。子どもたちのこと。
自分でもよくわからない、自分のこと。

毎日の中で妙に心に残ったことを、
食べものに着地しながら書いています。

どんな日も、食べていれば大丈夫。

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