私のリマインダーは、
だいぶせっかちで、しつこい。
前日の夜。
当日の朝。
職場に着く5分前。
「保育園の集金」
「車の点検」
「子どもたちの歯医者」
私の記憶力を信用していない過去の私が、
あらゆる方向から声をかけてくる。
一方で、未来の私はなかなかのんびり屋だ。
過去の私がいかにせっかちかを知っているので、
一度や二度の通知ではびくともしない。
今日も手首の上では、
過去の私と未来の私が攻防を繰り広げている。
現在の私は、
その様子を静観しながら、
まったく別のタスクをこなしている。
今夜は豚バラ肉を使おう。
前日の私が、
豚バラ肉を解凍したことを教えてくれた。
解凍した肉の存在を忘れることほど、
悔しいものはない。
この時ばかりは、
過去、現在、未来の私は団結する。
白米を炊き忘れていた。
パスタにしては贅沢なくらい、
豚バラ肉を使った。
子どもたちは大喜びだ。
